2022年1月1日土曜日

音楽編集ソフトのAudacityの使い方 編集編

演劇マスター音源作成のため、音楽編集ソフトにつき「目的」と「内容」を以下に説明する。

ソフトの実際の操作「方法」の詳細は一般サイト確認の事。以下一例

https://apple-geeks.com/audacity-34749

ただし、全ての操作を覚えると大変なので、作業しながら必要な所のみ見ると良い。


1.目的 

 舞台の演出効果を出すため、本番の操作をする際にやりやすくする。

1)通常音楽のデータは、曲のデータが開始してから0.3秒程度無音期間がある。

舞台上のジャストのタイミングで音を鳴らしたい。0.3秒の遅延もさせたくない。 

このため、データの冒頭の無音期間を削除する。

2)音楽が終了した後、CDプレーヤやPC、スマホなど再生ソフトは次の音を

連続で再生してしまう事がある。これを防ぐために、音楽終了後に停止ボタンを押して

再生を止めたいが早く止めすぎると音楽の最後が切れてしまう。

よって、停止ボタンを押す時間をかせぐために、曲の最後に無音期間を付加する。

3)曲の短縮、延長、付加

①曲データを切り取って短縮する

②曲データの一部をコピーして、中に張り付けて追加する。

③別の音楽データを切り張りして貼り付ける。


2.作業内容

1)全体の流れ

①以下で編集したい音源データを読み込む

 メニュー→ファイル→取り込み→音声の取り込み

②以下2)3)等で編集

③以下で編集した音を保存する

メニュー→ファイル→書き出し→MP3として書き出し

もちろん、必要ならMP3でなく別フォーマットでも良い。

④今回編集した編集情報を以下で保存しておく

メニュー→ファイル→保存→保存

注)③と④の保存は意味合いが異なる。

③は再生するための音データの保存。これは必要。しかし、今回保存した以上に別の編集をしたくなる場合がある。その場合、今まで作業した編集内容は③では保存されない。

④で保存しておけば、編集内容が保存されるので、次にまた別の編集(例えば2回繰り返しを3回繰り返しにする)を行いたい際に、ファイル→読み込みで、前回の保存内容をすぐに読み出せる。


2)音の一部削除

①再生ポーズボタンで音を再生しながら削除したい場所を特定する。

②「選択ツール」(I文字のようなボタン)を選ぶ

③切断したい場所をマウス左ドラッグで選択する。

④以下で目的の場所を削除

 メニュー→編集→削除


3)曲のフレーズ(一部分)をコピペして繰り返す

①編集用のトラックを以下方法で追加する。

 メニュー→トラック→新しく追加→ステレオトラック

②再生ポーズボタンで音を再生しながら繰り返したい場所を特定する。
③「選択ツール」(I文字のようなボタン)を選ぶ

④コピペしたい場所をマウス左ドラッグで選択する。

 貼り付け後の違和感なくするため、前後少し長めに選択する。(のりしろ部分)

 のりしろ部の長さは0.5~2秒程度。

⑤以下で音データをコピーする。

 メニュー→編集→コピー

⑥追加したトラック上で、繰り返し音を挿入したい所をマウスで選択

⑦以下で追加トラック内に音データ貼り付け

 メニュー→編集→貼り付け

⑧元トラック上で、新しいフレーズを挿入したい場所をマウス左クリックで選択する。

⑨以下で元トラックの音楽データを分割する

 マウス右クリック→クリップを分割

⑩分割した後ろの音データの上の部分にマウスを持って行って手のひらアイコンにして

 その後、音データを後ろに持って行き、挿入用の隙間を作る。

⑪追加したトラックの音データをマウス左ドラッグして⑩の間に入れる。

⑫元データと挿入データの両方ののりしろ部分をマウスで同時に選択する。

元データのトラックをマウスで左ドラッグして選択→マウスを離さず追加トラックののりしろ部分を選択

⑬再生ボタン押して挿入前後の音データを再生させて、大体OKであることの確認をする。

 場所が違っていたら、挿入位置を変えたり、マウスドラッグで挿入の音の時間を延ばしたり減らしたりできる。

⑭重複させたのりしろ部分を以下方法でくっつけて、挿入前後をの違和感をなくす。

 メニュー→エフェクト→クロスフェード→トラック

⑮くっつけた音を再生して違和感ない確認する。

 違和感あるなら以下で元に戻る

 メニュー→編集→元に戻る


3.注

1)操作方法の詳細

⑪~⑮の貼り付け時を綺麗にする方法(クロスフェード)は言葉で書くと面倒だが以下サイトを参考にすると分かりやすい

https://taira-komori.jpn.org/34crossfadetracks.html

その他、編集のテクニックは以下サイトに詳しい

https://taira-komori.jpn.org/audacityeffectstop.html

2)上記繰り返しと同じ手法で、別のトラックに別の音源データを読み込み

クロスフェードすれば、2つの別の音を合体する事ができる。

3)曲の最後に無音期間を追加したい場合は、以下で行う

①短い無音期間(1秒以下でもok)を選択する

②上記方法で曲の後ろに①を張り付ける。場所は必要なだけ(数十秒程度)。

③それで保存すれば最後に無音期間が数十秒伸びる。







2021年12月21日火曜日

音楽編集ソフトの使い方 準備編

 PC(Windows)での音響編集ソフトの準備

1.概要

有料ソフトもあるが、無料のソフトでもかなり使える。

無料ソフトはインストールに多少手間がかかるかもしれないが、それを超えれば

有料ソフトも無料ソフトもあまり変わらない。

本稿ではAudacityで説明する。 使い方の詳細はWeb上の説明に譲る。


2.導入

1)Audacity本体と追加ソフト(FFMpeg)をインストールする

方法

https://www.gigafree.net/media/se/audacity.html


2)注:プラグインが必要な理由

音楽のファイルは同じ音楽でも各種違うフォーマットで書かれている。

https://www.denon.jp/ja-jp/blog/3488/index.html

代表的な物は以下

WAV:昔からあるファイル。ファイルサイズが大きい。

MP3:代表的、良く使われる。圧縮されて同じ音でも小さいファイルサイズになる。

WMA:Windowsで良く使われる

AudacityはWAVには対応されるが、良く使われるMP3などには対応していない。

プラグインをインストールするとMP3など多くの汎用フォーマットに対応できる。


3.音楽データの準備

1)概要

音源の準備はフォーマット、音質の選択が大事。これは4項で後述する。

また大会や公演など、著作権が絡むものはそれに留意する。

2)CDからデータ化する

CDをPCに入れて、読み込む。

「メディアプレーヤ」というソフトでPCに取り込む。

https://faq.nec-lavie.jp/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=018322

設定画面で、保存するファイルフォーマットを指定できる。

3)ネットデータ

無料のサイトがあるので上手に使う。

https://soundeffect-lab.info/

https://maou.audio/category/se/

https://otologic.jp/

大抵は使用方法につき指定がある場合はそれに従う。

4)自動生成、作曲

BGMなどの場合、ボーカル無しの音楽が使いやすい。

音楽を自動生成してくれるツールもできている。

イメージにより作曲してくれる。

https://studio-okina.com/ai-composer-best-tool/


リアルに作りたいなら作曲ソフトで作曲も可能。

https://trivisionstudio.com/free-daw/


4.音質、ファイルフォーマットについて

1)概要

PCはデジタルデータを扱うので、上手に扱えば音質は劣化しない。

しかし、基本的に良くなる事はない。そして、取り込み、変換、編集などの過程で、

音質が劣化する事もある。 

特に、編集時にヘッドホンで確認した時と、ホールで音響を鳴らす場合には、

かなり聞こえ方が違う。ヘッドフォンではそこそこ「聞ける」音質でも

ホールで鳴らすとノイズが酷くて気になる、という事がある。

音を入手する、ファイルフォーマットを変換する時などは音質が劣化しないように

気を付ける必要がある。

2)具体的注意点

同じ音でも違うファイルフォーマットがある。

音の取り込みから編集、現場での再生の中で常にフォーマットはついて回るものである。

では何を選ぶべきか?どうすべきか?

使い勝手=ファイルサイズと音質はほぼ反比例する。

大きいファイルはだいたい音質がいい。小さいファイルは音質は悪くなる。

WAVフォーマットを選べば音質は最高だがファイルサイズが大きくなるので

推奨しない。

MP3,WMAを使えば圧縮によりファイルサイズが小さくなる。しかししすぎると

音質が劣化するので、最高音質にしておいた方が無難。



演劇用の音響 概要

1.概要

作業は以下に分かれる

1)音響演出(どのシーンでどのような音を鳴らすか決める)

2)マスター音源製作

3)当日(もしくはリハーサル、練習中)の操作(オペレーション)

未経験者は操作=音響(担当)と思うかもしれないが、実際の作業は皆大切である。

本稿では2)の技術的内容を中心に述べる


2.工程

1)選曲 

音響演出に従って音源を収集する。そのまま使える場合と、加工が必要な場合がある。

不足している物は製作する。

2)編集、製作

スマホでも可能だが、操作性や後のマスター作成考慮するとPCを推奨する。 

製作する場合も一から作るのは非常に大変なので、音響のCDや、ネットの音源を

持ってきて編集、加工すると効率的

3)マスター作成

製作・編集した音源を順番に並べてCDに焼く(ライティング)



2021年11月6日土曜日

高校演劇の大会を終えて

木がある。

根、幹、枝、葉、花、総合的に見れば一つの生命体だが、個々に分ければ部位毎の細胞の塊。

生長点では細胞は増殖し葉も茂るが幹の細胞はある程度したら分裂せず

ただひたすら立っているだけで、生命としての活躍を終えたように見える。

だが、広い意味でそうではないのだと思う。

幹の中を通り水が上部の枝と葉に行き、そこで浴びた光による光合成で、

より大きな木になっていく。

蒸散による圧力で深く張った根の深い地層から沢山の水を吸い上げられるようになる。

若い枝葉だけでは生きていけない過酷な環境でも巨大な木になる事で生きていける。


自分もそうかと思う。

老境にさしかかり、自分の細胞の成長は止まり、花になる事はできない。

でも若い、新しい細胞達に光があたるように支えになり、

強い風をさえぎって折れないようにし、

高い枝の上の花を咲かせられるようにして

遠くまで種を飛ばせるようにする。

木としての総体的な成長と子孫を残すための補助的な活動をしていく。


もし若い細胞達がいなくなったら幹の古い細胞だけでは新陳代謝をする

事ができず枯れ木になって朽ちていくしかない。

だからそうやって若い細胞達を助けて一緒に生きていく事が年寄りとしての生きるスタンスだと思う。

自分にまた新しい生きる機会を与えてくれた生徒、先生、関係者の皆さんに感謝したい。



2021年9月20日月曜日

芝居の楽しみ方とか自分自身の評価のしかたとか部活の楽しみ方とか

 1.演技の評価とか

自分が上手くなったら嬉しい。

でも、自分で自分を見られないから、上手くなったかどうかわからない。

逆上がりなら、できたかできないかが自分で判定できる。

できない事ができるようになったら、わかる。

だからできるようになったらうれしい。

演技は他人の評価でしかわからないから、直接的にわからない。


対策1→自分を客観的に見る力をつける。

これは芝居していると感じる事だが、まず、自分の意識を2つに分裂させる。

メインの自分は役に入り込んで演技する。

サブの自分は、今の自分がどう演技しているかを客観的に観察して、

メインの自分にフィードバックをかける。

いつも言われている事(声量、滑舌、立ち位置、表情などなど)を自分で

判断しながら演技する。

(基礎連の時に、注意点を言葉で言ってもらうのはこのため)


これができるようになると、前回と比べて、自分が上手くやれた、変わらないか、

下手だったかがわかる。それにより演技も上手になる。


対策2→共演者、他人の演技をよく見る。

遊びでやるスポーツのラリーが続くと面白い。気持ちがいい。

それと同じで、演技も共演者と演技が噛み合って連携が深くなると

やってて気持ちがいい。 


1で言う、メインの自分として(役として)共感しても敵対しても。

役としてしっかり噛み合うと、舞台の上で生きる事ができると楽しい。


また2で言うサブの自分として、演じている自分として、共演者の演技を

リアルタイムで評価して、表情が上手いとか、感情が入ってるとかの

評価もリアルタイムでできるようになると、じゃあ、俺も頑張るか、って

励みになる。

当然、袖で見ている時は、完全に客観的に友達の演技が見えるから、

これはいいな、とか今回は乗ってないな、とかわかる。

今回はイマイチだな、とか、今回変えてきたね、とか言える。


2.しょせん芝居なんてさ

「ねばならない」を続けると面白くなくなる、かな。

もちろん、お客さんが感動してくれたら嬉しい。

大会で良い評価になったら自分も嬉しいし、他人からも褒められる。


でも所詮、芝居は「やらなくても良い事」。

やらなくても誰も死なない。テストの点も良くならない。

むしろ時間取られるから、テストの点も下がるかもしれない。

他の遊びをする時間も減る。


芝居やって、つまらないダメダメ劇やっても、誰かの

血が流れる訳では無いし、自分の財布が軽くなる事も無い。

だから結局ダメ元。遊びみたいなもの。


3.結局それでも

その前提で。

それでも、昨日よりいい芝居ができたら楽しい、嬉しい。

だからやるんだろう。

練習の調子悪かったらその日は下手になっただけ。そういう日もある。

別の日に盛り上がったらがんばればいい。


お互いそういうスタンスでやっていったら、心の風通しが良くなるんじゃないかな。

日々練習場でお互いに、その日の自分を高めあう、

生きた時間を過ごす事が自分への一番のご褒美なんじゃないかと思う。


そうして、充実した時間をずっと積み重ねていったら、

きっと本番で面白い芝居ができるはず。


その上で。

大会の勝敗などの評価はアイスのおまけと同じ。

沢山買えば当たる確率は上がるけど、当たらない事もある。

充実した練習を沢山積めば勝てる確率は上がるけど、

結局、結果は時の運。

オマケだと思っていればいい。


そんな事考えてます。


2021年4月11日日曜日

清水眞砂子さんのお話

ゲド戦記翻訳された、清水眞砂子さんのお話をTVで聞いた。

ゲド戦記の翻訳者としてしか知らなかったが、とても興味が持てた。

満州生まれだったこと。引き上げで幼少期に死と隣り合わせの

体験をしたこと。学生時代の事。

教師をしていたが、ゲド戦記と出会って翻訳家への道へ進んだこと。

児童文学を書きながら翻訳をしていたこと。

でも大学でも教えていて、若い人との触れ合いで様々な気付きを得たこと。

難しい単語を並べる事なく、しかし、一言一言が深く納得できる話だった。

年を経てもしてしまった失敗の話とか、学生から腑に落ちる答えが出てこないのは

正しく質問をしていなかったとか。

最近自分も感じる事を言葉にしてくれる思いだった。

老いるという事のマイナスとプラスとか。

日常での何気ない普通の凡庸な事柄がいかに大切な貴重な事という気づきとか。

言葉と教育の現実とか。

今自分がやっている学生との交流は間違いでは無い事を後押ししてくれた気がする。

彼女とはほぼ20歳違いだし、戦争という極限の体験の有無からして、

悟りの深さはまだまだ足りないのかもしれないが。

それでも深く共感ができる話ばかりだった。

彼女の話をもっと聞いてみたい、そんな気がする。

彼女だけではなく、年輪をもった人々の話をもっと聞かなければ

ならないのではないか。

今の社会は(いつの世でもかもしれないが)若さとか強さとか速さとか

目先の事ばかり追求しているが、もっと根本を見据えた真に賢い言葉と

行動をなおざりにしては行けないのかもしれない。





2020年4月11日土曜日

演劇が好きで練習が好きで出来てく過程が好き

今日、サワコの朝で風吹ジュンさんが、山登りの良さについて語っていた。
できない事をできる事に変えていくべく一つ一つ積み上げていく、って。
山登りは辛いけれど、できない事がふっとできる瞬間があって、
だからやめられない、って。

思い出した。
俺が演劇の現場でやってた事ってこれだった。

今までできていた事ができなくなって、先行きの目処も立たなくて
あまりの衝撃に思考停止していたんだと思う。

でも、思い出した。
基礎連の積み重ねで、できない動きができるようになる。
脚本解釈の積み重ねで文字だけだった脚本がリアルな世界になっていく。
動き練習の積み重ねで、つながっていない役者同士の動きが、
感情が、言葉がつながるようになる。

最初は役の形だけだった感情。
悲しみが、怒りが、喜びが、役者の体の底からの自分の感情と
繋がって噴出する瞬間。
その目線と表情と体と動きを見る瞬間。

練習の空間は、そういう空間だった。

また、そこで生きたいね。