2020年4月11日土曜日

演劇が好きで練習が好きで出来てく過程が好き

今日、サワコの朝で風吹ジュンさんが、山登りの良さについて語っていた。
できない事をできる事に変えていくべく一つ一つ積み上げていく、って。
山登りは辛いけれど、できない事がふっとできる瞬間があって、
だからやめられない、って。

思い出した。
俺が演劇の現場でやってた事ってこれだった。

今までできていた事ができなくなって、先行きの目処も立たなくて
あまりの衝撃に思考停止していたんだと思う。

でも、思い出した。
基礎連の積み重ねで、できない動きができるようになる。
脚本解釈の積み重ねで文字だけだった脚本がリアルな世界になっていく。
動き練習の積み重ねで、つながっていない役者同士の動きが、
感情が、言葉がつながるようになる。

最初は役の形だけだった感情。
悲しみが、怒りが、喜びが、役者の体の底からの自分の感情と
繋がって噴出する瞬間。
その目線と表情と体と動きを見る瞬間。

練習の空間は、そういう空間だった。

また、そこで生きたいね。