西暦2040年。
地球は死に瀕していた。
温暖化による異常気象、温室化ガスの膨大な放出、海面上昇、巨大地震、環境汚染。
身を守る術が無い希少種がまず絶滅していった。
そして次に人間環境の近くにいる動植物相もつぎつぎと絶滅していき、
残る生物は人類と人類のために生きている共生種のみ。
ゲノムの多様性は失われ地球には人類とその僕だけしか残らなくなっていた。
しかし、その人類もまた安泰ではなかった。
人種、国境、階級、主義、宗教。自分達以外の存在を認めない狭量な
精神がお互いを罵り合い殺しあう。
富める者はより富み分配しようとせず、貧しい者はより貧しくなっていく。
人々の協調性は萎縮し進取の気質は失われていった。
西暦2040年。
地球は死に瀕していた。
「ハコブネ2040」
ロシア、シベリア。広大なツンドラ地帯に空いた直径50m以上ある巨大な穴。
返信削除これらはメタンブラストホールとよばれ、永久凍土の下にあったメタンガスの
巨大な氷結堆積層が、温暖化によって溶け出し放出されたためにできたものだ。
メタンガスの放出は大気圏に非可逆的に放出され、次なる温暖化がより一層
高速化されることになる。
国連、ユネスコ調査団が再三に渡って調査した結果わかった。
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