なかなかうまく書けなかった。
一つ判っていた事は、脚本の内的必然性があること。
たとえば、A、B、Cという因果関係で話が進みラストDになる、という事。
また、脚本=セリフという図式で考えると、セリフを大量に書く必要がある。
では、セリフというのはなぜ生まれるのか?
①それは対立から生まれるものだと思う。
例えば喧嘩している。
②もしくは情報を交換するために生まれる。
例えば知らない二人がお互いを知ろうとして会話している。
という事は、立場が違う二人以上の人間が必要となる。
それはいい。
しかし、それ以上が進まなかった。
つまり、因果の必然性を、自分もしくは観客が既に知っているとすると、
別に会話する必要性が無い。だからセリフを書こうという気にならない。
立場としたら、脚本家としては物語を外からマクロ的な見方で見ていたわけだ。
しかし、最近思うのは、観客はストーリーと供に、情報を小出しにされるわけだ。
というか、小出しにして良い、訳だ。
100の情報のうち、30提示されたら、残りの70を知りたくなる。
それが、人間の社会的な本能なんだろう。
例えば推理ドラマでは、犯行があって犯人が後からわかる。
もしくは犯人がわかって、犯行動機があとからわかる、とか。
ディズニーランドに行き、アトラクションで色々探検して、最後に謎がすべて解ける、
という感じか。
またはこういう事か。
なぜ対立するか? お互いがお互いを充分に知らないから対立する。
そして、お互いを知って和解する。
つまり、不完全な情報による対立。
もしくは、最初の状態で、登場人物がベストと思う行動をする。
しかし、時間が経つと状態が変わる。 だから、最初に取った行動は
今のベストではない。
例えば雪山に行く。 晴れた、と思って下山しようとするとまた吹雪で遭難、とか。
それはベストだと思わずにただ遭難、というより、劇的な感じがする。
ベストと思い行動するのは幸せ、望み、希望。 でもそれにより結果は悲劇。
そういう事は現実では良くあるが、それは見ていてとても悲しい。
つまり、時間により状況が変わる事による対立。
時間が戻らない、という事による、今の自分と将来の自分との対立。
上記3要素を上手く組み合わせると、しっかり脚本がかけそう。
まとめると
①情報を観客(もしくは登場人物に)小出し。情報不足による対立。
②時間により状況が変わる(過去と未来の対立)
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