http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1702/21/news116.html
まあ、当然ですね。
バブル崩壊後、企業は25年近く正社員をパートや派遣社員に置き換えてきたわけです。
で、ここで言ってる「正社員」というニュアンスは当然ただ雇用が安定している、
という事では無いわけです。
企業は資本主義の論理で動いているので下記のような人材が望ましい。
①その企業で必要とする特有のスキルを持つ
③残業を拒否しない
③産休・育休などの長期休暇を取らない
④無理を言っても辞めない
「正社員」で無いと人は上記のような人材は望めません。
賃金・保険・労働協約等の待遇・身分保障で上記を確保しようとする訳です。
しかし、人というのはそんなに簡単に変わらない。
企業教育はただマニュアルを読んで促成栽培される訳では無く、
仕事をしながら徒弟教育でゆっくり育っていく訳です。
英語で言えばOJT(On the Job Traning)ですな。
だから待遇・身分保障をして「正社員」になった瞬間にその仕事が
高度にできるようにはならない。年単位のトレーニングでレベルアップ
していく。
で、教える方も同じ。教えるスキルを持たないと、教えられない。
しかしスキルを持った人はこの25年でどんどん高齢化・退職・
配置転換によってその現場にいない事も多い。
スキルを持った人が少ないから現場にスキルが蓄積されていない。
なので、教えようにも教えられない。
例えば私が従事している製造業などは、業態自体が海外に展開されており
そもそも現場が無くなっている。
なかなか簡単に解決する話しでは無いですな。
まあ、少子化、高齢化、海外の人の流入、教育の変遷、AI化・IT化、
グローバル化、テロ、温暖化、環境汚染、色々なファクターが絡むので分析は
簡単では無いですが、今日はここまで。